NASAが研究した観葉植物の効果と体験 

居住空間


今回は、観葉植物の効果を実体験した感想を、NASAの研究内容を交えてまとめてみました。

なくなってからわかった観葉植物のありがたみ


この半年間にデスクワークで3社に出入りしたのですが、印象的な違いがありました。
それは職場の環境づくりです。

以下、勤務した順に記載します。
A社:フェイクグリーン(光触媒)と空気清浄機を設置 窓からの景色あり
B社:本物の植物と空気清浄機を設置 窓からの景色あり
C社:何もなし ブラインド締めきり

1日訪問しただけなら、植物がある会社への感動だけで終わっていたかもしれません。
でも極端な環境差にそれぞれ何週間もいたことで、心身への影響に違いがあることがよくわかったのです。

3社目の何もないC社にいた時に、だんだんとしんどくなっていることに気づきました。
不調とまではいきませんが、息苦しさがありました。

モチベーションが上がりません。
業務のパフォーマンスが維持できないし、上がる瞬間もありません。

そして原因に気づき、日に日に前社のありがたみがよーく分かってくる。
それは、緑と窓の向こうにあった開放感。
まさに「なくなってから気づくありがたみ」でした。

仕事環境としてせめてものラインってあるのだな、ということを比較体験で確認できました。
1社だけにいたら分からなかったと思います。

例えば、B社だけにいたらその環境が当たり前で感謝の気持ちも薄かったかもしれません。
C社だけにいたら、何にしんどくなっているのか分からなかったと思います。

空気清浄機は昨今どこでも当たり前になりましたが、これだって本当にありがたいのです。
さらにグリーンがあるって、清々しい気持ちになります。

そして実際に清々しい空気だという研究発表を、NASAが1989年にしていました。

NASAが研究した観葉植物の空気清浄機能とその後

簡単にまとめると、ベンゼンやホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物を、植物が葉・根・土壌の微生物を通じて吸収・分解することを研究で確認したのです。

観葉植物に空気清浄の効果があることが発表されました。

特に効果が認められた観葉植物5選

①サンセベリア ホルムアルデヒド・ベンゼン・キシレン・トルエンの除去に優れる

②ドラセナ ホルムアルデヒド、トリクロロエチレンの吸収に優れる

③ポトス ホルムアルデヒド・ベンゼンの除去効果が高い

④オリヅルラン ホルムアルデヒドの除去効果が高い

⑤スパティフィラム ホルムアルデヒド、アンモニア、ベンゼンの除去に優れる


植物ってすごい!
と思ったのも束の間、これには続きがありました。

実はその後


この結果を受けて後続の研究を行ったチームがあります。
米ドレクセル大学の、環境エンジニアで室内空気質の専門家でもあるマイケル・ワリング氏のチームでした。
※2019年の学術誌「Journal of Exposure Science and Environmental Epidemiology」に掲載

すごーくまとめて言うと、「実験室では確かに空気清浄の機能が原理的に証明されたが、そのまま実生活に取り入れても同じ効果は期待できないだろう。」といった内容でした。

つまり、密閉された実験室と空気の出入りがある実際の部屋とでは条件が違うよね、ということだそうです。

ちょっとがっかり。。
じゃあ、今回の体験はなんだったのか。

空気清浄の効果が0ではないけれど、他の要素が強そうです。

今回の体験でわかったこと


植物の効果としてこちらはよく知られていますが、心理的に良い効果があることがたくさん研究されています。
例えば、以下の様な効果があるそうです。

・ストレスホルモンの分泌が低下する
・植物を置いた空間で働く人のほうが集中力・創造性・生産性が向上する
・自然や緑を見ることで疲弊した注意力が回復しやすくなる

つまるところ、私が実感したのは空気清浄の効果の方が主ではなく、心理的要素が強かったという結論になりそうです。

画期的な結論を期待して読まれた方には、この月並みの結論が退屈に思えるかもしれません。

それでも、こんなに良い効果があるなら、植物を置いておきたいと思いました。
ひとまず空気は空気清浄機にお任せしよう。

そして、フェイクグリーンでも心理的効果はあったということです。
光触媒の効果については、後日調べてみたいと思います。

良い体験ができたので、さっそくひとつ本物の植物を買ってみました。

まあ、手始めに小さいのですけど。
緑があるって平和です。

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