仮想通貨の税金が下がるかも?

家計


仮想通貨を売却したいけど、税金が高くて売却を迷っていた人には朗報!?

2026年の通常国会で暗号資産(仮想通貨)の税金について、法改正される模様です。

この記事2025年11月2日時点の情報です

暗号資産の今の税率は


仮想通貨という名称のほうが認知度は高いかもしれないけれど、正式には暗号資産というのね。

「ビットコイン」「イーサリアム」「トンコイン」などなど、たくさん銘柄があるわ。

これにかかる税金は最大で55%にもなるのね。
その内訳は、所得税最大45%+住民税10%。

最大というのは、所得税は「超過累進課税」になっていて、所得が上がるにつれて税金も上がる仕組みだからなの。
その最大値が45%よ。

税金がかかるのは仮想通貨で得られた「利益」の部分に対して。
税金の種類は「雑所得」。
税金の計算方法が「総合課税」。

総合課税は「給与所得」などと合算する方法ね。
だから、年収の高い人が高い売却益を得ると、あっという間に高い税率になっちゃう。

せっかく増えた仮想通貨が、半分も税金でもっていかれちゃうの。
そう思って、売りたくても売れない人がたくさんいるのよね。

検討されている税金


この税金については、金融庁が中心となって検討しているそうよ。
何が変わるのかというと「総合課税」から「分離課税に」変更を検討しているらしいわ。

ざっくりいうと、株式の様に金融商品の「有価証券」に該当させるらしいの。
現在は金融商品ではあるけれど、「有価証券」ではないのよね。
そして株式と同様に「分離課税」にするらしいわ。

すると、税率は一律20.315%になるの。

変更されたら繰越控除もできる様になるかもしれないわね。
損益通算は現在同類の「雑所得」内で認められているけど、これも変更になりそうね。

2026年の国会に注目しておかなきゃ。

逆に税金が上がってしまう場合も


ここで注意しなきゃいけないのは、これが適用されて税金が今より上がってしまう場合があるということ。

該当する税率が20%の階層を境に変わってくるのね。

仮想通貨の利益を算出して、どの税率に該当するか今のうちに調べて検討しておいたほうがよさそうだわ。

ちょっと計算してみよう

売却益だけで計算


例えば売却益が1000万円の場合、税金はどのくらいかしら。

1000円から1.949.000円に5%課税
1.950,000円から3.299.000円に10%・・・

なんてやってられない。

国税庁の速算表を参考にさせてもらうわ。

課税される所得金額税率控除額
1,000円 から
1,949,000円まで
5%0円
1,950,000円 から 3,299,000円まで10%97,500円
3,300,000円 から 6,949,000円まで20%427,500円
6,950,000円 から 8,999,000円まで23%636,000円
9,000,000円 から 17,999,000円まで33%1,536,000円
18,000,000円 から 39,999,000円まで40%2,796,000円
40,000,000円 以上45%4,796,000円


計算例1:売却益1000万円

総合課税の場合

■所得税 10,000,000×33%−1,536,000=1,764,000
■住民税 10,000,000×10%+5,000=1,005,000
■税額  2,769,000円


分離課税になったら

税率一律 20.315%
■10,000,000×20,315%=2,031,500
■税額  2,031,500円

納税額が737,500円少なくなるのね。
 
 

計算例2 売却利益400万円

総合課税の場合

■所得税 4,000,000×20%−427,500=372,500
■住民税 40,000,000×10%+5,000=405,000
■税額 777,500円


分離課税になったら

■4,000,000×20,315%=812,600
■税額  812,600円

この場合は逆に35,100円上がるのね。

給与収入がある場合の計算は?


例えば、年収800万円の人が売却益400万円を得た場合はどうなるの?

これは自分で計算するには複雑ね。

何歳?独身?扶養家族は?保険に入ってる?
などなど詳細を確認して、この答えによって課税所得が変わってくるの。

だから、同じ年収の人同士でも課税所得が10万円近く違うことだってあるわ。

でも、確認する方法はちゃんとあるから大丈夫。

もうすぐ会社で年末調整が始まるわね。
年末に受け取る源泉徴収票で課税所得額を確認してみましょう。

源泉徴収票に「課税所得額」という項目はないので自分で計算しないといけないけど。

給与所得控除後の金額−所得控除額の合計額=課税所得額

言葉は難しいけどこれで算出できるわ。

あとは、課税所得額+400万円で計算ね。

準備しておくこと

売却益にかかる税額を早めに調べて、売却タイミングを検討した方がよさそうね。
価格変動のリスクにも備えつつ、税制変更のタイミングを見計らいましょう。

税制改正が決定されてから施行するまでに、時間があるはず。

そして、その後にやってくる確定申告の準備も大切ね。

取引履歴を確認して、確定申告に備える。
損益通算の計算にGtaxなどのアプリを使える様にする。

やることはたくさんあって忙しいけど、大事な自分の財産を守っていこう。


この記事は一般的な情報提供を目的としたものです
具体的な税務処理については税理士や税務署にご相談下さい


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